話題のスマホアプリ 「スナップチャット snapchat」

今、アメリカの10代の若者たちに絶大な人気を誇るスマホ向けアプリ「スナップチャット snapchat」。
これは送った相手のスマホから10秒以内に画像が「消える」というもの。
このアイデアに大きな価値を見出したFacebook創始者のザッカーバーグ。
彼は30億ドルで買収を持ちかけた。
だが、スナップチャットの創業者のエヴァン・スピーゲルとボビー・マーフィーはこれを拒否した
というニュースが話題になっている。
「短期的な利益に満足してそれを売ってしまったら、つまらない」
とスピーゲルは言っている。
日本円にして3600億円出す というのを蹴るというのもかなりのものかと思いますが、まあ夢は残るからそれが大事と思ったんだろうね、スピーゲルは。
スナップチャットは、
送った写真は相手のもとから10 秒以内に消える
という画期的なアプリ。
しかし、いまだ収益モデルが確立していないという難点も抱えている。
そんなアプリの創業者に、Facebookのザッカーバーグが買収しようとしたのにはやむにやまれぬ訳がある。
スナップチャットは、フェイスブックの存在を大きく脅かす存在だった。
なぜなら、「時間がたてば写真が消える」という機能は、今、若者たちがすごく求めていたものだったから。
一度SNSに投稿した画像は、ウェブ上から消えることはない。
多くのネットユーザーがそんな悩みを持っていたことを知っている若者たちの心理にうまくマッチした。
2012年にFacebookの新機能「ポーク Poke」がリリースされたが、それはほとんどスナップチャットと同じものだった。
しかし、ポークはぱっとしないでスナップチャットはどんどんシェアを伸ばしたのでFacebookは慌ててスナップチャットを買収しようとしたわけだ。
3600億円でね。
Facebookは最近、ユーザー離れが進んでおり、特に10代・20代からの離脱が進んでいるようで、ある調査ではユーザーの平均年齢は40くらいとのこと。
それでもポーンと3600億円出せるくらい儲かってるわけか~と思ってしまう。
そういった訳で、2011年に出たスナップチャット
今では全世界で1億人を超えるユーザーがいると言われている。
中国のあのアリババもスナップチャットへの2億ドルの出資を検討しているとのニュースも出ている今、日本でも若い女性を中心にどんどん広がっている模様。
「メッセージが消えるアプリ」と聞くと、それってなんの意味があるん?
と思うかも知れないけど、現代のネット社会
SNSやら何やらで
一度アップした画像がずーっと残るという事に非常なストレスを感じる人が大変増えているという状況
がこういった一風変わったソフトウェアの隆盛につながったと言えるでしょう。
こういった機能を持つソフトウェアが大ヒットするというのは、
ICT(情報通信技術)が社会にどんどん広がり、それがとても重要になってきている現代社会
の特徴的な状況を象徴しているように思います。
この機能はインターネットが出たばかりの頃には誰も必要でなく、こういう商品が世に出る兆しさえ無かった。
それはまるで、数年前には
ユーチューバー(動画サイトに動画を投稿してそれに伴う広告収入で生活する人)
といった職業の兆しさえ無かった事と同様に、
今、全く新しい需要とそれに対するサービスが続々と社会に現れてきているという事が言えると思います。