新国立競技場建設計画の見直し問題について

新国立競技場の建設計画が大きな問題になっている。
- 建設費が当初よりどんどん膨らんで大きくなり過ぎたこと
- 完成時期が遅過ぎるということ
- 完成後の維持・運営費をどうやって賄うのかということ
というのが主な焦点だ。
安倍首相が白紙からの建設計画見直しを決定した。
建設費に2500億円以上の巨額の資金が必要とされる計画である。
その上、さらに毎年約40億円の維持管理費、
50年間で総額1046億円の改修費
が必要だという試算がある。
そして50年間での総コストは5500億円を超える金額が見込まれている。
建設プロジェクトの責任者が存在しないまま、財源と将来的な収入の見込みもなく、昔ながらのどんぶり勘定で進められていたけど、破たんして当然です。
取り返しがつかなくなる前に見直しになって、
ホント~に良かった!
と思います。
それにしても、
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗氏は
(維持費や収入の事なんか考えずに)何十年も使用できるものを作りたいとか、
たった2500億くらい日本が出せないとは情けないとか、
言ってますが、
この人の金銭感覚は全く、
「他人の金は使わにゃそんそん」
てなもんで、お話になりません。
こんなのを総理大臣に選んだのは何処の国だ!
と文句言いたいよホントに(間接的に私らなんだけどね)。
国民が稼いで払ってる税金を使わないで、あんたのポケット・マネーでやってくれ!
って言いたい。
ところで、
この新国立競技場、2012年に国際コンペで選ばれたのだが、
最終的に一つのデザインが決まる前に、3つの最終候補が残り、その3つの決選投票数は同数だったそうである。
この入選は、日本人のデザイナーと日本の企業による出品である。
この話はテレビのニュース番組で放送していたのだが、これを観ていたうちの奥さんが
「同点なら日本の会社に決めたら良かったのに。日本の施設なんだし、日本の企業が請け負ったら税金だって日本に入ってくるんだから」
私
「おっしゃる通りです。」
まあ、国際コンペの規定やらいろいろ理由があってそうはいかないのかも知れんけど、俺らの税金で作るんだから国の財源に少しでも負担かけないようにするのは至って自然だよね。
最近では、
「新国立競技場の建設費2520億円のハシタ金で大騒ぎする日本人が平和すぎて、頭痛が痛い。」
とかいうタイトルでブログ書いてるファイナンシャル・プランナーさんがおられますが、
この人は要するに、
日本の社会保障費が100兆円以上かかっているから、それをシェイプアップするだけで一兆円くらい簡単に捻出できるのに、2500億くらいで何を騒いでるの?
という事を言いたいらしい。
私、
「バカバカしい!
自分のブログを読んでほしいからって、
全然別の事をくっつけて比較して論じてるだけやん!」
と思った次第。
これは同じ税金を使うものとはいえ、
片方の金額が比較できないほどでかいからと言って、
それを比較してでかいほうに力を入れて小さい方は放っておいていいと言わんばかりの論旨である。
税金なんだから当然、全てをしっかりと考えて使ってもらわないと困ります。
この人はネットでバズりたいばっかりに、
今、世の中で話題になっている問題に無理からの論陣張って、
タイトルが明らかに受け狙いだし!
困ったもんだ。