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テレビの番組そっくりのCMを見て思った! ネイティブアドとステマって

2日前くらいの夜、テレビで「この差って何ですか」という番組を見ていたら、一番最後に「Galaxy S何々のこの差って何ですか?」と出てきた。
konosatte

しかもその前、CMに直前に予告まで出ていたので、


ああ次の題材はどこかの銀河と別の銀河は比較するのか~?

と能天気に考えていたら、CMの後で出てきた映像は、それまで放映されていた番組内容と全く同じメンバー(と思う)でサムスンという会社の製品2種類を比べて片方がより耐久力が高まったという事を落下テストでもって証明(なのか?)しようとする内容だった。


その内容には最初から違和感があったけど、まず企業の一商品に関しての宣伝としか見えないものを番組で何のことわりもなしに自然な形で紛れ込ませてる!

という感じがしてた。
しかもその内容は、耐久力がアップしたという商品だけの落下実験であり、比べられる側の商品の実験もデータ表示も何もなし。


んん!? これってコマーシャルだよな!?

頭の中では、どう見てもコマーシャルにしか見えない内容を、出演者や場所や番組の進め方など(キャストとシチュエーション)がその直前まで見てたテレビ番組と同じものを使ってやっているというものに、何か釈然としないものを見せられたという気がしてすごくもどかしいようなモヤモヤした気分になった。

何か騙されたような気がぬぐえなくて考えてみた。
番組スポンサーの商品を、出演者や番組内のスタジオなどを使ってコマーシャルを作るのはこれまでもあったし、スポンサー企業の協賛という形であれば番組とコマーシャルがある程度の融合を果たすのもわかるが、視聴者に番組が続いてるように見せてコマーシャルを見させるのって、これは最近WEBにおいても問題になったりしている「ネイティブアド(あるいはネイティブ広告とも言う)」と同じような問題を含んでいるんじゃないの?


ネイティブ広告とは、
メディアの編集する記事とデザインや体裁などが同じ形の広告。

通常の記事と同じように違和感なく閲覧できる一方で、読者がそれを広告だと気づきにくいという問題が指摘され、インターネット広告推進協議会(JIAA)は今年(2015年)3月、広告だと分かるよう、ネイティブ広告にクレジット表記することを推奨する「ネイティブ広告に関するガイドラインを発表しています。
jiaa-gideline

「ネイティブアド」と言えば、今年5月にあのアメブロを運営する会社である
サイバーエージェントが、「広告であることを示すクレジット表記のないネイティブ広告を、子会社のサイバー・バズが代理販売していたことが社内調査で判明したと発表した。」というニュースがあった。
ameblo

サイバーエージェントという会社はJIAAの会員企業で、ガイドラインの策定にも携わっていたが、「ネイティブ広告においてクレジット表記を遵守すべき立場であるにもかかわらず、一部事例においてクレジット表記を行っていない広告を取り扱っていた」と認め、再発防止のため、グループで販売中の全媒体資料の見直しや、グループ会社を含めた社員研修の実施、広告提案時のルールの徹底化などを行うとしている。

「ネイティブアド」とはインターネット上で「コンテンツ」と「アド(=広告)」は全く別のものとして明確に分離されているべきであるという編集と広告の分離の常識に対して、コンテンツ部分にアドを出すといった編集部分に広告を混ぜ込んでしまう構造になっているので、読者や視聴者からすると実質的にステマやらせに近い構造を思い起こさせることが、今問題になって来ています。

つまり、我々ユーザーは記事や番組、作品などといった広告とは一線を画したものに対して、それらは情報収集のためとか娯楽としてとかで視聴していたつもりなのに、


記事や番組と思っていたものの中に、知らない間に広告が入って来てるという事を
気持ち良くない、
または大事なプライベート・タイムを侵されたように思ったり

するわけです。

しかし、インターネット上では今、広告を出す側と広告を載せる場を提供する側にとってはだんだんと厳しい状況になって来ています。
ネット上の広告でよくあるバナー広告がここ数年、どんどん低下しており、ネットメディア(そしてほかのメディアも)においてはネイティブアドをどんどん推進していきたいという意図が見え隠れしていますし、広告主もより効果的な広告を求めるようになって来てるので、
記事なのか広告なのかわかり難いものが増えてきています。
native-ad1

また、前出のステマ(ステルス・マーケティング Stealth Marketing)もいろいろと問題になっています。
ステルスとは、あのアメリカ空軍の有名なステルス戦闘機のステルスと同じで、「こっそり行う」とか「忍び寄る」といった意味で、この


「ステマ」を一口で言うと
消費者に宣伝と気づかれないように宣伝行為をすること

であり、ここ数年よくネット上で話題になり、2012年の流行語大賞にノミネートされたくらいに一般的になって来ています。
stealth aircraft

ステマは、モラルの観点からしばしば消費者団体などから非難を受けることが多いようです。ステマの「やらせ」が発覚すれば、消費者からの信用を落とすことにもつながりかねないし、広告側の身元や宣伝が目的であることを隠して行われることにより、消費者をだます面や消費者に不利益をもたらす面を持つため、海外では法により規制されているところもあります。

日本では、
消費者庁:2011年 景品表示法のガイドライン「インターネット消費者取引に係る広告表示に関する景品表示法上の問題点及び留意事項」を公表。

口コミ情報について、事業者が口コミサイトやブログに口コミ情報を自ら掲載し、または第三者に依頼して掲載させ、その口コミ情報がその事業者の商品・サービスの内容または取引条件について、実際のものまたは競争事業者に係るものよりも著しく優良または有利であると一般消費者に誤認されるものである場合には、
景品表示法上の不当表示として問題となるとしている。

また、実際には購入していないのに購入したと体験談を偽って口コミサイトやブログに掲載する行為は、「人を欺き、又は誤解させるような事実を挙げて広告をした」に該当するとして
軽犯罪法に抵触する可能性がある

とされています。

イギリスでは、
2008年 「不公正取引からの消費者保護に関する規正法」が施行。
消費者保護の観点からステルスマーケティングは違法であると規定されている。

つい最近、ネット上のニュースで大きく取り上げられた芸能人のブログでのステマ投稿などはわかりやすいものの代表でしょう。

ペニーオークション詐欺事件
さるオークションにて高額商品を安く落札したと偽ったブログが複数の芸能人によって多数投稿されて、そのオークションに群がった人たちが騙されたという事件。
penny auction scam

で、こういった使ったことも無い商品を、さも使ってみたような内容の投稿を書いて報酬を得る芸能人も少なくないのかも知れんと思えるのが昨今の芸能人ブログやら一部の商品評価(楽天市場で発覚して問題となった業者による依頼を受けてのやらせ評価事件は記憶に新しい)などです。
rakuten-yarase

実際、芸能人がステマをしているのか本当に体験したことを投稿しているのか判らないことも多いと思いますし、ネットショップの商品評価にウソが混じっているとなると「正しい情報を見極める」という事はとても大事でしょう。
そのための知識を持っておくことや、情報を見極めるために他の情報を参考にしたりすることも大事だと思います。
だから、変な情報に騙されないように、さあネットで情報収集しましょう。

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